中学生・高校生用喫煙防止教育パンフレットを活用した指導の機会等

中学校、高等学校における喫煙、飲酒、薬物乱用防止に関する指導は、健康教育や生徒指導として学校教育活動全体を通じて行われるものであるが、主として教科保健体育や道徳(中学校)、特別活動、総合的な学習の時間などにおいて行うことができる。

教科保健体育
中学校:保健分野
心身の機能の発達と心の健康、健康と環境、健康な生活と疾病予防
高等学校:科目保健
現代社会と健康、生涯を通じる健康
関連教科・科目
中学校:理科、社会科、技術・家庭科、美術科
高等学校:家庭基礎、家庭総合、現代社会、倫理、世界史A、世界史B、理科基礎、理科総合A、情報A等
道徳(中学校)
主として自分自身に関すること、主として集団や社会とのかかわりに関すること
特別活動
学級活動(中学校)、ホームルーム活動(高等学校)、生徒会活動、学校行事
総合的な学習の時間
健康など
機会を捉えた指導
生徒指導・教育相談における指導、養護教諭による指導、外部の専門家による指導(薬物乱用防止教室)、家庭・地域との連携による指導
指導の機会 指導担当者について 参考となる事項

教科保健体育における指導
保健体育科教員
養護教諭(単独、TT)
※必要に応じて学校医、学校薬剤師、その他の専門家等をGTとして活用

パンフレットを副教材として活用できます。

発展的な内容も含まれるので、たばこや喫煙防止についてより広い視野を持つことができるようになります。


関連教科における指導
理科、地歴、公民、家庭科等の教員等
※必要に応じて学校医、学校薬剤師、その他の専門家等をGTとして活用

パンフレットを副教材として活用できます。

特に教科との関連の深い部分は、詳細な資料を用意するなどして知識を深める指導が展開できます。

また、教科ごとにパンフレットの関連部分のみを活用することも可能です。(その際、何らかの授業等において全体を通しての指導が行われることが前提となります)


道徳における指導
学級担任、他
※必要に応じて学校医、学校薬剤師、その他の専門家等をGTとして活用

道徳の内容項目に応じて、このパンフレットを教材として活用できます。特に道徳的実践力の育成を目標として、セルフエスティームを高めたり、適切な意志決定を可能にすることを目指した、パンフレット中に示されている演習などが活用できます。


特別活動における指導
学級活動、ホームルーム活動
学級担任
養護教諭
※必要に応じて学校医、学校薬剤師、その他の専門家等をGTとして活用(教員研修も含める)

学年単位、或いはクラス単位等で指導する際の教材として活用できます。

その際、指導を担当する教員のための事前研修を行い、指導の流れ、ポイント等を確認した上で実施することが必要と思われます。

学校行事
外部の専門家(⑧参照)

学校における喫煙および飲酒防止教育、薬物乱用防止教育(薬物乱用防止教室)の一環として行う場合が考えられます。その際、講師にこのパンフレットを教材として活用していただくことができます。(⑧参照)


総合的な学習の時間における指導
すべての教員
※必要に応じて学校医、学校薬剤師、その他の専門家等をGTとして活用

このパンフレットを喫煙防止に関する知識や情報を学ぶ教材として活用できます。その後、観察・実験・実習・調査・研究等に発展させていくことが可能です。例えば通学路上のたばこ自動販売機数調査や販売店、喫煙者(教員・家族・路上)や専門家へのインタビュー、生徒の実態調査、友人からのたばこの誘いを断るロールプレイングの演習などへ発展させることができます。

機会を捉えた指導
生徒指導・教育相談における指導
生徒指導・教育相談担当教員
学級担任
養護教諭等

問題行動(喫煙)を起こした生徒や悩みを持つ生徒に対しての個別指導の教材として活用できます。特に広告分析や警告文の作成などの作業を通して、たばこの害について自ら考えることで行動変容に結びついていくことが期待できます。


養護教諭による指導
養護教諭(単独・TT)
※必要に応じて学校医、学校薬剤師、その他の専門家等をGTとして活用
注)養護教諭が自ら教室等に赴き指導を担当するか否かについては、各学校の保健室の様子、学校の状況、生徒の実態等を踏まえ、教職員間での共通理解が得られるか、保健室不在時のバックアップ体制が整うか、等に関して総合的に捉え、個々に判断されるものと思われます。

①~⑥のあらゆる場面で指導が可能です。

養護教諭による喫煙防止教育は生徒にとって「喫煙は校則違反」的な発想よりむしろ健康の問題、心の問題という認識につながりやすいという利点が考えられます。養護教諭には日常保健室で行っている個別指導から見えてくる生徒の様々な悩みや実態を踏まえた上で集団指導に応用した展開が期待できます。

生徒保健委員会を活用した実態調査や保健室来室者からの調査等を行い、得られたデータを指導場面に生かすこともできます。

また保健だより等で少しずつでもパンフレットの内容を掲載し、生徒が事前学習できるような機会を作っておくこともできます。

養護教諭にはその専門性の観点から他の教員が指導を実施する際のアドバイザー的な役割も同時に求められます。特に教員研修等では解説資料の準備、場合によっては講師役が求められることも考えられます。


外部の専門家による指導
学校医・学校薬剤師・地域の保健師等の専門家等

学校における喫煙および飲酒防止教育、薬物乱用防止教育(薬物乱用防止教室)等の一環として行う場合が考えられます。その際、講師にこのパンフレットを教材として活用していただくことができます。時間設定によっては視聴覚教材等との併用などが考えられます。

講師とは、学校でこれまで指導してきた内容や今後の指導計画等に関して事前の打ち合わせを行い、使用するパンフレットに関しても学校の担当者が事前に指導内容を確認する等の準備が必要と思われます。


家庭・地域との連携による指導
家庭
保護者等

保護者会、PTA会議等の会合の機会や広報誌等を利用してパンフレットを紹介したり、このパンフレットを活用した指導の機会を公開し、指導に関しての周知と共に理解や参加、協力を求めることなど考えられます。

また学校においてパンフレットを活用して指導を行った後、生徒がアンケート用紙とともに自宅に持ち帰り、家庭からの意見や感想を求めることも効果的であると思われます。

地域
保健師、学校警察連絡協議会等

パンフレットを別刷するなどして紹介し、学校における指導に関して理解と協力を求めることができます。


その他

この例示に限らず、それぞれの学校で、地域、学校、生徒の実態に応じてアイデアを生かした指導に活用できます。