文章番号:30171

指導の実際

3.授業の展開例

5.高等学校における展開例

セルフエスティーム「自己実現のために」

1 題材設定の理由

高校生の時期は、心身の変化が激しく、感情が不安定な時期であり、社会的環境にも大きく影響され、ストレスを受け、とかく否定的な感情や考え方をしやすくなる。そうしたマイナス思考をもつと薬物などの誘惑にも負けやすくなる。そこで、自分自身の前向きな目標を設定させ、すべてをよい方へ、前向きに、肯定的に思考でき、人生をよりよく生きる力を身に付けさせるために、この題材を設定した。

2 指導のねらい
  1. プラス思考とマイナス思考とは、どういうものなのか。また、それによって心身がどのように変化するのかを、理解できるようにする。
  2. 自分の夢、将来の目標、中期の目標、現在の短期の目標が設定でき、それに向かってよりよく生きることの大切さを理解できるようにする。
3 展開
指導事項 学習活動・内容 指導・支援上の留意点
セルフエスティームの維持強化する。
  1. いままでに、成功したり楽しかったときの状況を思い出し書き出してみる。
    周囲の状況を思い出せたら、少しずつそのときの気持ちを思い起こしてみる。
    • 誉められたときのこと
    • 感謝されたときのこと
    • 感動したり感激したときのこと
    • 満足したときのこと
    • 楽しかったときのこと
  2. 失敗したり、いやなことがあったときの状況を思い出し、書き出してみる。
  3. 自分が失敗したり、いやなことがあったときの否定的な感情に対し肯定性な自己問答や成功する自分の姿をイメージさせる。
  • 場所、体調、心理状態、感覚などを書き出す。
  • ゆったりといすに座り、静かに目を閉じてそのときの情景を思い出す。(図表10-1
  • 場所、体調、心理状態、感覚などを書き出す。
  • 自己問答のやりとり、成功する自分の姿を絵に書いたり、ことばとして書き出させる。
目標設定 自分の将来設計をしてみる。
  1. 自分の本当に達成したい目標を設定する。
  2. 目標達成に期限をつける。
  3. 目標を書く。
  4. 目標達成のための具体的計画をつくる。
  5. 決意
  6. 行動
  • 目標を設定する場合、現在の状況にとらわれると低めに設定する傾向がある。そのため、魅力的な目標が設定できなくなるので、現在の状況にとらわれずに、できるだけ前向きな目標を設定させる。
  • できるだけ具体的なものを設定させる。
  • 目標をいつ達成したいのかを決める。
  • ペアを組ませ目標達成する上で予想される障害となることを分析する。
  • 目標を決めたら、長期の目標を達成するための中期目標を設定する。さらに、中期的目標を達成するために、今日、明日、半年先程度の短期目標を設定して書く。
  • 目標を達成するため、いままでの考え方や行動を変える。
  • 達成したときの自分の姿をイメージする。
  • 途中であきらめない。
4 準備
  1. 図表10-1:「チェックリスト」
    成功したときのチェックリスト
    どのような内容
    場所
    心理状態
    感覚
    失敗したときのチェックリスト
    どのような内容
    場所
    心理状態
    感覚
5 評価
  1. プラス思考とマイナス思考が心身に与える影響について理解できたか。
  2. 自分の人生において目標を設定することの大切さを理解できたか。
6 家庭・地域との連携

生徒のもっている能力等を生かして、地域のためにできることを家族とともに話し合い、計画を立て、実行する。

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