文章番号:30131

我が国の取組

薬物乱用防止教育関係通知

警察庁丁少発第88号
平成9年12月4日

各管区警察局保(公)安部長
警視庁生活安全部長
各都道府県警察本部長
北海道警察各方面本部長 殿

警察庁生活安全局少年課長

少年の健全な育成に向けた学校及び教育委員会との連携の強化について

少年の非行防止における警察と学校との連携については、かねてから各都道府県警察において積極的に取り組んでいただいているところであるが、最近における少年非行の情勢をみると、校内暴力やいじめのほか、薬物乱用、暴力非行、性非行等の分野においても、生徒非行の深刻化が顕著となっており、両者の連携を一層強化する必要性が痛感される。

また、児童・生徒を対象とした犯罪等の被害の問題についても、凶悪・粗暴事件や強制わいせつ等の被害が増加傾向にあるなど深刻さを増してきており、少年の保護の観点からも、警察と学校の連携を強化する必要がある。

当庁は、このような趣旨から、文部省との協議を行い、少年の非行を防止し、少年を犯罪等の被害から守ることにより少年の健全な育成を図る観点から、昭和38年10月10日付け警察庁丙防発第34号「少年非行における警察と学校との連携強化について」の趣旨を徹底し、警察と学校及び教育委員会(以下「学校等」という。)が連携を強化しつつ、常に緊密な協議連絡を行い、これに基づき、少年の規範意識の啓発並びに少年の補導及び保護のより一層の推進を図ることが喫緊の課題であるとの点で意見の一致をみたところである。

各都道府県警察にあっては、次の点に留意の上、少年の健全育成に向けた学校及び教育委員会との連携の一層の強化を図るよう特段の配意をされたい。

なお、本件については、文部省初等中等教育局中学校課長からも各都道府県教育委員会教育長及び各都道府県知事宛に別添のとおり通知されているので申し添える。

  1. 警察と学校等との連携強化を図るため、各都道府県においても、警察本部と教育委員会(私立学校にあっては知事部局)とが密接に協力することが必要なことから、両者が緊密な情報交換を行う体制を整備し、警察と学校等それぞれの自発的発意に基づいて適切な措置が促進されるよう配意すること。
  2. 警察と学校との連携を強化するには、警察署ごとに、又は市町村その他の区域ごとに設立されている学校警察連絡協議会や補導連絡会等の組織(以下「学警連等」という。)を通じ、警察と学校等が非行防止に関する情報を積極的に交換し、協同して取り組むべき具体的措置についての協議を行い、これを計画的に実施していくことが望ましいと考えられるので、各都道府県の実情に即し、学警連等の充実と活性化に配意すること。
    また、その際、児童・生徒を犯罪被害等から守るため、警察と学校等とが緊密な連携をとることにも配意すること。
    なお、警察と学校等とが協議すべき具体的措置としては、例えば、次のような措置が考えられるので、参考とされたい。
    • 薬物乱用防止教室の開催その他児童・生徒の規範意識の啓発に係る措置
    • 警察と教育関係団体等が協同して行う街頭活動
    • 警察の行う不良行為少年等の継続補導と学校の行う生徒指導との連携
    • 児童・生徒の保護や安全確保を図るための措置
  3. 学校等との連携を促進するに当たっては、所属長をはじめ幹部が率先してこれに当たるよう配意すること。

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