文章番号:30130

我が国の取組

薬物乱用防止教育関係通知

9初中第78号
平成9年12月4日

各都道府県教育委員会教育長
各都道府県知事 殿

文部省初等中等教育局中学校課長
河村 潤子

児童生徒の健全育成に向けた学校等と警察との連携の強化について

標記のことについては、これまでも各学校及び教育委員会(私立学校においては知事部局)(以下「学校等」という。)において積極的に取り組んでいただいているところですが、最近における青少年非行の情勢をみると、暴力非行や覚せい剤乱用が大幅に増加し、特に強盗や覚せい剤乱用により補導された高校生の割合が急増しているほか、非行の低年齢化、女子生徒による非行の増加など、深刻な状況にあります。また、いじめや校内暴力についても依然として憂慮すべき状況にあるほか、児童生徒が凶悪・粗暴事件や強制わいせつ等の被害者となる件数も増加傾向にあります。

こうした状況に対応していくためには、学校など関係機関、家庭、地域がそれぞれの立場でその役割を果たしていくとともに、これらが連携して一体となった取組を進めていくことが必要です。

このため、文部省では、本年7月から、有識者等による「児童生徒の問題行動等に関する調査研究協力者会議」において、学校と関係機関等との連携の在り方等についての審議を願っているところです。

また、昭和38年10月10日付け文初中第385号「青少年非行防止に関する学校と警察との連絡の強化について」を踏まえ、今回改めて警察庁と協議を行い、当面の方策として、児童生徒の非行を防止し、児童生徒を犯罪等の被害から守ることにより、その健全な育成を図る観点から、前記通知の趣旨を徹底し、学校等と警察との連携を一層推進することが必要であるとの点で意見の一致をみました。

ついては、貴機関におかれては、下記の事項に留意し、児童生徒の健全育成に向けた警察との連携の一層の強化に努めるとともに、貴管下の学校その他の関係機関に対してこのことを周知していただくようお願いします。

なお、本件については、警察庁生活安全局少年課長からも管下の各機関に対し、別添のとおり通知されていますので申し添えます。

  1. 学校等と警察との連携強化を図るため、各都道府県においても、教育委員会(私立学校においては知事部局)と警察本部とが密接に協力することが必要なことから、両者が緊密な情報交換を行う体制を整備し、学校等と警察それぞれの自発的な発意に基づいて適切な措置が促進されるよう配慮すること。
  2. 学校と警察との連携を強化するには、警察署ごとに、又は市町村その他の区域ごとに設立されている学校警察連絡協議会や補導連絡会等の組織(以下「学警連等」という。)を通じ、学校等と警察が非行防止に関する情報を積極的に交換し、協同して取り組むべき具体的措置についての協議を行い、これを計画的に実施していくことが望ましいと考えられること。このため、各都道府県の実情に即し、学警連等の充実と活性化に配慮すること。
    また、その際、児童生徒を犯罪被害等から守るため、学校等と警察とが緊密な連携をとることにも配慮すること。
  3. 学校等と警察とが協議すべき具体的措置としては、例えば、次のような措置が考えられる。
    • 薬物乱用防止教室の開催その他児童生徒の規範意識の啓発に係る措置
    • 警察が行う不良行為少年等の継続補導と学校が行う生徒指導との連携
    • 警察と教育関係団体等が協同して行う街頭活動
    • 児童生徒の安全確保や被害を受けた児童生徒の保護を図るための措置

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