文章番号:30114

メッセージ

文章番号:30113

青風高校 日野校長先生

最近、薬物乱用の問題が高校生の間で広がっており、我々、教職員もいろいろと対策を考えています。こういった問題は、私たち大人が君たちに指導する義務はもちろんあるけれど、君たち自身が、薬物乱用がどうしていけないかをしっかり認識しようという心構えが必要になります。生きるとは、まず『自分らしさを表現すること』です。生徒から自分のことをわかってくれないという不満を聞きますが、何も言わずに自分の気持ちをわかってくれというのは赤ちゃんと同じです。これから君たちは、成人していく年齢だね。大人は職業や社会生活をとおして、自分の持ち味を発揮しているよね。だから君たちもそうなっていかなくちゃいけない。薬物に頼って自己表現するなんて、もってのほかだ。若者が薬物を使用するということが何を意味するのかわかりますか?自分の健康な成長や自由、そして将来までも失うことになるんです。


青風高校 生徒指導主事 清水先生

最近は、いろいろと誘惑が巧みになっています。疲労やイライラに効くからと言われても、絶対に薬物などに手を出さないでほしい。「そんなものに頼らなくても、私は(僕は)元気だし、楽しくみんなと遊べる」って、きっぱり断ってほしい。副作用もなく元気になる薬なんかないんだ。よく寝て、よく食べて、適度な運動と、そして「笑顔」が本当に元気が出る栄養剤だと私は思う。それに女の子で、太ってるって気にしている子がいるけれど、よ~く周りを見てごらん。太っている人、やせている人、背の高い人、背の低い人いろんな人がいるし、それぞれ素敵な魅力を持っていると思わないか。これも全部個性なんだ。全然気にする必要はないんだよ。


青風高校 養護教諭 立花先生

薬物なんかに手を出しても、本当の幸せや満足なんて見つかりません。自分の生活が退屈で無意味なものだと思い違いをして、薬物に手を出し薬物の乱用を始めてしまう。もう、やめたいのにやめられない。そんな自分に気づき、みじめな気持ちになってしまう。そして、薬物のない以前の生活がどんなにすばらしかったか気づくことも多いの。人生をすばらしいものにできるかどうかは自分自身にかかっているの。薬物なんかでは決して実現できないのよ。本当に価値があるものは自分で努力してつかみ取るものなの。自分の本当の気持ちを打ち明けられる人がいないと、薬物や薬物をすすめる人たちへ接近しやすくなってしまうの。若いうちは、ふとしたことで周りが見えなくなってしまうものだけど、みなさんのことを一生懸命支えたいと考えている友人や家族や先生は、必ずいるものよ。


青風総合病院院長(学校医) 御茶ノ水先生

薬物に手を出す若者の中には、自分を大切にする気持ちや生きるってことのすばらしさを見失っている人がいるんじゃないかって思うんだ。私たちのように、毎日、病気の患者さんに接していると、時には病気との闘いの果てになくなっていく人と出会うこともある。そんな時にね、毎日を健康で元気に過ごせるってことは、それだけでどんなにありがたことなんだろうって思うんだよ。それから、薬物に手を出すのは、イライラして、つまらない、嫌なことを忘れたいって理由があるようだけど、もっと大変な悩みを抱えている人はたくさんいるんだ。だから、楽しいことはもちろん、つらいことをたくさん経験して、そして友達同士で支え合ってたくましく生きていってほしいと、心から思うんだ。私の願いは、君たち生徒同士でも、薬物なんかを許さない、薬物なんかが入るすきを作らない、若者の社会をつくってほしいということなんだ。


青風総合病院(精神科) 水道橋先生

身近な人が薬物依存ではないかと感じたら、なるべく早く関係機関に相談し、専門の病院で、心や身体の診察を受け、必要に応じた適切な治療を受けてほしい。自分たちだけで何とか治してやろうと必要以上にかかわり過ぎると、逆効果になることだってあるんだよ。薬物依存の生活は、同時に周囲にいる人にも依存することによって、成り立っているものなんだ。薬物に依存している人は、薬物中心の生活で、周囲にいる人に『絶対やめる』と言って期待させたり、もっと悪くなるのではないかと不安にさせたりしながら、結局、薬物依存の生活を丸抱えにして面倒を見させることだけがうまくなっているからね。結局、周囲にいる人がイネイブラーになって、ばく大な経済的負担をさせられても、手を抜くに抜けないどうしようもない状態になってしまうものなんだ。そうすると、依存者も家族も、社会から孤立してしまうことになってしまうんだよ。


学校薬剤師 西村先生

あなたたちはまだ若いの。これからいろんなことを学んだり、経験できるのよ。あなたたちの将来は無限大なの。もしかしたら、大女優になれるかもしれないし、ノーベル賞とるくらいすばらしい学者になれるかもしれない。はたまたベストセラー作家になれるかもしれないじゃない。あなたたちにはいろんな可能性があるの。だから今はそのための準備期間だってことを忘れないで。薬物なんかにはまって、人生を無駄にすることだけはしないでほしいわね。


税関職員 中野さん

ちゃんとした機関がいろいろな手段を使って、薬物乱用防止のためにがんばっています。薬物を取り締まるのは、みんなが安心して生活を送ることができるように、社会の秩序と治安を守るためでもあります。「当たり前の生活」は、いろんな人に支えられて成り立っているということを忘れてはいけません。薬物を乱用するというのは、安全な生活を乱すことになり、結局はそれは自分の生活を脅かすことになるのです。


地方厚生局麻薬取締部 立川麻薬取締官

私たちは多かれ少なかれ社会から認められることに喜びを感じるものだと思うけど、薬物乱用はそういう喜びを得る機会をすべて失ってしまうことになるんだ。勉強も、仕事も。少年の場合、薬物に手を染める原因が必ずしも自分自身にあるわけではないんだ。だから、そういう残酷な状況に追い込まれる少年を一人でも減らすために、私たちはがんばっているんだ。


青風警察署 三浦巡査

犯罪を犯すということは、自分や家族が社会からの信用を一瞬にして失ってしまい、いま普通に送っている生活がこわれてしまうってことなんだ。薬物乱用をする人の多くは、薬物に手を出す前に、すでにたばこを吸っていたり、酒を飲んでいる場合が多く、特に未成年にはそういう傾向がはっきり出ているんだ。未成年のうちから法律違反をしていると、「法律を守る」という意識が薄くなって、薬物にも安易に手を出してしまうのではないかと言われている。酒やたばこは、君たちにとって“入門ドラッグ”と考えたほうがいい。決して軽く考えてはいけない問題なんだ。どうせ、「苦しむのは自分だけだ」「他人に迷惑をかけなければいいじゃないか」って思っている人が最近多いようですが、それは大きな間違いなんだ。薬物乱用は、大切な家族や友人、そして周りの人も巻き込んでしまう大きな問題なんだ。


青風警察署 四谷巡査部長

どんなに形や名前が変わっても、薬物は薬物、体に影響することには変わりないのよ。乱用すると、薬物を断つ苦しみと一生闘わなくてはならないの。こういった苦しみをずっと背負って生きていくとしたら、どんなにつらいことか想像できる?毎日、ちょっとした幸せ、例えば・・・。『今日はおいしいものを食べたなぁ』とか『人に親切にしてもらった』とか『人に親切にしたら、すごく喜んでもらった』とか『家族みんなで大笑いした』って感じることが難しくなるの。ささやかな幸せって気をつけてみないと気づかないものよ。


青風警察署 後藤巡査

成長期である君たちが、薬物乱用などといったことをしたら、成長に良くないってことはわかりますよね。薬物を始めたきっかけは、友人や恋人に誘われたケースが多いようです。それに誘われて、断ったら仲間はずれにされるんじゃないかと思って、一緒にやる場合もあるらしいよ。でもね。仲間はずれを恐れるんじゃなくて、嫌なことや悪いことははっきり断る勇気がほしいよね。悪いことに引きずり込むような仲間は、果たして本当の友達って言えるのかな?友達っていうことの意味も含めて考えてみてほしいね。


早青大学 伊崎ヒロオさん

薬物を買うってことは犯罪組織に加担するということと一緒なんだ。絶対にいいことなんかじゃない。薬物を乱用するのは個人の自由、なんて言うやつがいるけど、絶対に間違ってると思う。薬物依存者自身が犯罪を犯して他人に迷惑をかけるケースはもちろん、薬物を購入することによって、犯罪組織に巨額の資金を供給してしまうことを忘れてはいけないんだ。


早青大学 谷口教授

薬物は、苦労して何かを得たときと同じように脳の報酬系を刺激して、『快の体験』を引き起こす効果を持つんです。本来なら努力して得られた報酬なのに、そうしなくても簡単に報酬を得られるものだから、また楽をして報酬を得ようとするんですね。しかし、その効果はほんの一瞬で消えてしまい、その後つらくなる・・・。それでもまた同じ体験を得たいという欲求にかられ、薬物を手に入れようとするんです。これだけでも十分人間をダメにすると私は思いますが、薬物でさらに恐ろしいのは、同じ薬を乱用し続けていくと、同じ量を使用してもだんだん効かなくなってしまうことなんです。これを耐性と言います。乱用する1回の量や回数が増え、複数の薬物を乱用するようになり、脳に悪影響が出て薬物精神病になってしまいます。