文章番号:30108

密輸と密輸対策

文章番号:30107

密輸の状況

覚せい剤は、ほとんどすべてが密輸されたものです。

1970年以降に覚せい剤の乱用者が増えた時期がありますが、そのころから使用されている覚せい剤はすべて外国から入ってきたものです。特に、最近では密輸の量は多くなっています。

不正薬物の摘発実績(財務省関税局統計)

この表は、平成8年から平成13年の摘発実績です。例えば、平成11年が一番多く、覚せい剤、大麻、ヘロイン、コカイン、あへん、MDMA、向精神薬、全部足して、押収量は2,186kgで回数にすると5,178万回にも相当します。1人1回乱用したとして、日本全体の人口の半分近くが乱用できる量です。


密輸は他人事ではありません

薬物の密輸は、他人事ではありません、場合によっては私たちにも密輸犯罪に加担してしまう可能性があるのです。旅行カバンに麻薬をこっそり入れられたりすると、気づかなくても犯罪となってしまいます。海外でもほとんどの場合、持っていたことを知っていても知らなくても所持しているだけでその国の法律で、処罰されます。無期懲役になることもあります。ですから、密輸は他人事ではないのです。

(『月刊世界の動き』2001年2月号より)

密輸対策

税関では、年々増え続ける違法薬物を取り締まるためにさまざまな対策が行われています。具体的な対策として、一つは、密輸情報調査官の設置です。各税関に調査官を置いて、外国からの情報を集めたり、管理したり、より正確な情報となるように努力しています。最新の機械を導入し、貨物に隠されている薬物を発見します。また、麻薬探知犬は、人間の数万倍の嗅覚を持っているという特性を生かして、麻薬や覚せい剤などを発見し、活躍しています。これからはもっと麻薬探知犬の数を増やそうと考えているそうです。ほかには一般の市民からの情報を集めるなど、国内だけでなく国際レベルでも取締りをしています。


みんなの生活を守るために…

薬物を取り締まるのは、社会の秩序と治安を守るためでもあります。みんなが安心して生活を送るためなのです。私たちの普段の生活は、いろいろな人に支えられて成り立っているものなのです。