文章番号:30104

薬物乱用と犯罪

文章番号:30103

薬物5法

覚せい剤や大麻などの薬物は、持っているだけで犯罪になります。犯罪を犯すということは、普通に送っている生活がこわれてしまうということです。自分や家族が社会からの信用を一瞬にして失います。

覚せい剤※持っているだけで犯罪となる 覚せい剤取締法最高で無期もしくは3年以上の懲役、または情状により無期もしくは3年以上の懲役及び1,000万円以下の罰金の併科
大麻※持っているだけで犯罪となる 大麻取締法最高で10年以下の懲役または情状により10年以下の懲役及び300万円以下の罰金の併科
ヘロイン、モルヒネ、コカイン、LSD、MDMAなど※持っているだけで犯罪となる 麻薬及び向精神薬取締法最高で無期もしくは3年以上の懲役、または情状により無期もしくは3年以上の懲役及び1,000万円以下の罰金の併科
あへん※持っているだけで犯罪となる あへん法
シンナー、トルエンなどの有機溶剤※摂取・吸入をすると犯罪となる。摂取・吸入目的の所持やそのことを知っての販売も同様。 毒物及び劇物取締法

また、薬物乱用をする人の多くは、薬物に手を出す前に、すでにたばこを吸っていたり、酒を飲んでいる場合が多くなっています。特に未成年にはそういう傾向がはっきり出ています。そのため、酒やたばこは、“入門ドラッグ”とも言われています。

薬物乱用は二重の意味で犯罪(犯罪組織に加担)

薬物を買うということは犯罪組織に加担するということです。覚せい剤事犯(使用、所持、譲渡しなど)の多くに犯罪組織が関係しており、密売で得たお金が彼らの資金源になっています。覚せい剤は卸価格の10倍以上の小売価格で売りさばかれているとも言われています。特に覚せい剤の乱用者は一度乱用すると、継続して乱用する場合がほとんどであり、密売人にとっては、固定客を獲得したことになります。まさに、人の弱みにつけ込むような商売です。例をあげて説明すると、平成13年に起こった犯罪組織による事件で押収された覚せい剤は、158㎏でした。これを末端価格に直すと、95億円にもなります。薬物を乱用するのは個人の自由などと言う人々がいますが、それは大きな間違いです。薬物依存者自身が犯罪を犯して他人に迷惑をかけるケースはもちろん、薬物を購入することによって、犯罪組織に巨額の資金を供給してしまうことを忘れてはいけません。

覚せい剤事犯検挙状況の推移(平成8年~13年)(警察庁統計)

薬物乱用が関連する事件

薬物乱用の恐ろしさは、人間が薬物をコントロールするのではなく、薬物が人間をコントロールするところにあります。

薬物乱用に起因する事件の検挙人員(警察庁統計)

薬物乱用に起因する事件が毎年たくさん起こっています。暴行傷害や窃盗、住居侵入などはもちろんのこと、殺人事件も毎年3~4件起きているという状況です。これらはすべて薬物乱用による中毒症状、依存症状によるものなのです。薬物依存になると、薬物が欲しくなる。そうなると、薬物を買うためのお金がいる。でもお金がないとなると、盗みや恐喝などをし、お金を調達しようとするのです。また、薬物乱用の影響で、幻視や幻聴が起こり、「自分は殺される!」と思い込んで、相手を殺してしまったりするケースもあります。薬物乱用は、家族や友人、そして周囲の人も巻き込んでしまう大きな問題なのです。