文章番号:30102

薬物乱用で捕まった少年

文章番号:30101

少年特別法犯の送致人員の推移

薬物犯罪が含まれる特別法(覚せい剤取締法などの薬物関連法規、銃砲刀剣類所持等取締法などの危険物関連法規のこと)で捕まった少年について、年度別の送致人数の推移を見ると、昭和38年を境に減っていますが、その後、昭和46年以降再び増加して、昭和58年には4万人近くにまで増加しています。

少年特別法犯の送致人員の推移(警察庁統計)

さらにどんな犯罪で検挙されたかというと、昭和30年代は銃刀法違反が多かったのですが、昭和46年以降は少年特別法犯のほとんどが、薬物事犯です。

少年の薬物事犯の割合

乱用された薬物の内訳を見ると、シンナーやトルエンなどの乱用で捕まった場合(毒物及び劇物取締法違反)が8割近くも占めています。シンナーやトルエンは、それだけ簡単に手に入れることができて、乱用されるおそれがあるということです。薬物乱用を始めたきっかけは、友人や恋人に誘われたケースが多く、誘われて、断ったら仲間はずれにされるんじゃないかと思い、一緒に乱用してしまう場合もあります。

少年の薬物事犯の割合(警察庁統計)

毒劇物乱用の歴史

覚せい剤以外の薬物の中には、違反者の7割が少年というものがあります。それは、シンナーやトルエンなどの有機溶剤です。これらの乱用は毒物及び劇物取締法によって取り締まられています。シンナーやトルエンは、比較的手に入りやすい薬物かもしれませんが、有機溶剤精神病になってひどい症状が出ます。体や心への重大な影響を理解して、絶対に手を出してはいけません。

毒劇法違反送致人員推移(警察庁統計)

薬物依存になると普通の生活が送れない

薬物依存になると、いろいろな意味で普通の社会生活が送れなくなってしまいます。薬物で人生をダメにするということです。まず、薬物を買うには最終的にかなりのお金が必要なります。中高生のお小遣いだけでは足りなくなり、犯罪などにも手を出してしまうということです。家庭内での金銭トラブルや暴力で家族を苦しめ、ついには家庭崩壊を招いて孤独になってしまうケースが多いのです。そうすると生活も乱れ、勉強もおろそかになるから学校をやめてしまうことになります。そして進学もできなくなり、その結果、自分がやりたいと思う仕事につけなかったりして、自分自身の将来が限定されてしまいます。

私たちは多かれ少なかれ社会から認められることに喜びを感じるものですが、薬物乱用により、そういう喜びを得る機会がすべて失われてしまいます。勉強も、仕事も失われます。