文章番号:30090

乱用薬物ごとの中毒症状

文章番号:30089

覚せい剤・コカインの中毒症状

覚せい剤やコカインは中枢神経系を興奮させる薬物です。心臓をどきどきさせたり、血圧を上げたり、瞳孔(どうこう)を大きくしたりする交感神経興奮状態を引き起こします。

覚せい剤の特徴は、乱用を続けると、幻視、幻聴などの症状が現れてくることです。例えば、だれかにねらわれているんじゃないかとか、警察に尾行されているんじゃないかという強烈な不安に襲われるのです。こういった症状は、覚せい剤精神病と呼ばれています。

覚せい剤やコカインは中枢神経系を興奮させる薬物です。心臓をどきどきさせたり、血圧を上げたり瞳孔(どうこう)を大きくしたりする交感神経興奮状態を引き起こします。

コカインの特徴的な症状は、皮膚(ひふ)の下で、虫がはい回るような感覚に襲われる皮膚寄生虫妄想(ひふきせいちゅうもうそう)です。これらの症状は、コカイン精神病と呼ばれています。妊娠中の女性がコカインを乱用すると、生まれた赤ちゃんの心臓や腎臓に先天的な障害が現れたり、すでにコカイン依存になっている場合があります。こういった赤ちゃんは、コカインベイビーと呼ばれています。


ヘロイン・モルヒネの中毒症状

ヘロイン・モルヒネなどのあへん類やベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、中枢神経系を抑制させる作用があります。

あへん類を乱用すると、薬物が切れたときに現れる退薬症状がひどく、涙が出たり、鼻水がだらだら出たりします。また、腹痛や下痢も起こります。

抗不安薬などは、患者の治療に用いられる薬剤ですが、医師の指示を守らないで服用すると、精神依存や身体依存を生じてしまう危険性があります。

抗不安薬とは

大麻の中毒症状

マリファナなどと呼ばれている大麻を乱用するとすぐに、心拍数の増加(心臓がドキドキする)、結膜の充血(目が赤くなる)、口の渇き、吐き気などの身体症状が現れます。精神症状としては、感覚や知覚に変化が起こり、病的な高笑いを引き起こすなどの、情緒の変化が見られます。また、幻覚、妄想、異常行動なども現れます。(大麻精神病)

さらにやる気がなくなったり、投げやりになる無動機症候群という症状が見られます。乱用を続けると、幻覚の症状がおさまっても、知的低下が起こります。複雑な会話ができなくなったり、書く文章がひらがなばかりになったり、簡単な計算を間違えてしまうなどの症状が残ります。

病的な高笑い

シンナーなどの有機溶剤の中毒症状

シンナートルエンなどの有機溶剤は、乱用するとすぐに意識の低下が起こります。ひどい場合、麻酔状態のようになってしまいます。日常的に乱用をしていると、筋肉が衰えて、歩くことが困難になります。また、物が二重に見えたり、視力が低下したりします。さらに脳が萎縮(いしゅく)して、痴ほうの症状まで現れてしまいます。痴ほうの症状とは、物忘れが激しくなり、ついさっきまで話したことさえ思い出せなくなることです。また、幻視、幻聴などが現われ、まともな判断ができなくなり奇妙な行動をとったりもします。(有機溶剤精神病)

CTスキャンでみた脳の断面図

絶対しません薬物乱用

薬物乱用を経験すると、何らかの形で、遅かれ早かれ精神的、身体的な影響が出てしまいます。心身ともに成長期にある私たち高校生には、薬物乱用による危険が、身体的にも精神的にも大きいのです。